NY ー1985年3月2日
初めて訪れた海外の都市はニューヨークだった。最初の1泊だけいいホテルを取り、次の日にYMCAに移った。「地球の歩き方」を頼りにして街を歩いた。
そもそも「地球の歩き方」を見てこんな旅の方法があるのかと感動して出かけてきた旅行である。ダイアモンド社の説明会を聞いて、航空券の手配やグレイハウンドバスのパスもお願いした。初めてクレジットカードを作り、最初のホテルの手配もやってもらった。そんな風にして出かけてきた。
セントパトリック大聖堂
セントパトリック大聖堂の前を走るYellow Cab
馬に乗った警察官
フェリーから見たマンハッタン
MOMAの中庭
ニューヨークには夜遅く到着した。翌朝、ホテルのエレベータの中で年配のご婦人に「おはようございます。旅行者です。昨日着いたばかりなんです」と話しかけた。英語で話してみたくてしかたがなかったのである。意外と通じるものなんだなと思った。
最初に1泊したちょっと高めのホテルはチェックアウトが13時だったのでぎりぎりまで出かけていた。地下鉄の方向を間違えてほんとに13時ぎりぎりにホテルに帰ってきた。
初日はロックフェラーセンターやら大聖堂やらのあたりを歩き回ったようだが、ほとんど覚えていない。タイムズスクエアでミュージカルの当日格安チケットも買ったはずだ。42ndストリートとドリームガールズを見たのを覚えている。
行きの飛行機で知り合った男と自由の女神を見に行った。経緯は忘れたが、バッテリーパークでニューヨーク駐在の会社員と女子大生二人と知り合い行動をともにした。会社員と女子大生二人もこちらで知り合ったとのことで、ニューヨーク駐在の会社員の方が好意でマンハッタンを案内していたらしい。みんなで夕食をとった。
マンハッタンの各地域がどんな風だとか、どこは行ってもいい、どこは危険だ、というような話をしてもらった。バッテリーパークからタイムズスクエアまで車に乗せてもらい、途中の街の様子を見ることが出来て面白かった。
このとき以来、旅行中のいろいろな場面で親切にしてもらった経験がたくさんあり、逆に、旅行者には親切にすべしとしみじみ思った。
街を歩いていると馬に乗った警察官がいたので「撮っていい?」と聞くと「OK?」だったのでパチリ。NYPDのMounted Unitという部署らしい。それにしてもかっこいい。
NYには4日間滞在し、ミュージカルのほか、近代美術館、メトロポリタン美術館、自然史博物館などへ行った。記憶にないが写真を見ると雪が降っていたみたいだ。
Boston
Boston Common
Old City Hall
Old South Meeting House
サイエンスセンター前のマイヤー門近く
Harvard Science Center
Memorial Hall
サイエンスセンター前のマイヤー門
Harvard Memorial Church
Yenching Library
Harvard Biological Science Building
Lisp Machine, Media Lab. MIT
DEC Mini Computer, Media Lab. MIT
ニューヨークからグレイハウンドバスでボストンへ向かった。今回の旅行はバスで移動である。そのためにあらかじめ日本で21日間有効のパスを買ってきた。
ボストンでは小学校時代の担任の先生のところにお世話になった。先生のご主人が1年間ハーバード大学に滞在しているとのことだった。
ボストンコモンの角にある地下鉄の駅の出口で待ち合わせた。ボストンコモンというのは公園である。地面に赤い線が引いてあるが、これに沿って歩くと市内観光ができるのだそうだ。Boston’s Freedom Trail というものらしい。
3月とはいえ待ち合わせの日は雪で猛烈な寒さだった。地下鉄の階段をあがり外で待っていたが凍えそうになり仕方なく中に入って待っていた。
ボストンではハーバード大学の中をあちこち案内してもらったはずなのだが、ほとんど記憶に残っていない。ほんとにもったいないことだ。Yenching Libraryという東アジア専門の図書館の名前だけなぜか記憶に残っている。
これもあまり覚えていないのだが、ハーバード大学の自然史博物館へ連れて行ってもらったようだ。恐竜の骨だけ印象に残っている。
ハーバード大学を歩いていて犀の像があったので写真を撮った。どこだったか場所がわからなくなってしまったが、ネットで調べるとBiological Science Building とのこと。便利な世の中になったものだ。どこの何の写真なのか不明なものがいくつかあったのだがネットで調べると大部分が判明した。
ある日、ハーバード大学からの帰りにバスに乗った。学生でいっぱいだった。待っていた人が皆乗り込んだが、一人の学生が、”one more!” と言った。「あと一人くるからちょっと待って」という意味だった。連れてきていただいた先生が「英語では人も物も One more で済ますからね」というようなことを話した。なぜか、その場面を覚えている。
ハーバードに続いてMITにも連れて行ってもらった。先生がMITのMedia Lab.に滞在している人に頼んでくれて中に入れてもらった。有名なLISPマシーンやDECのコンピュータを見せてもらった。1985年のことなのだが、今から見れば隔世の感である。
あとは、Fine Arts、Boston Tea Partyなどに連れて行ってもらった。