1997年12月22日(月)

今日は、パイネ国立公園へのツアーを探す予定だ。町中には旅行代理店がたくさんあり、いったいどこにすればよいのかわからなくてしばらくうろうろする。そうしていてもしかたないので、よさそうな所に入ってみる。と、そこは地元の人が大勢両替に来ていて混んでいてなかなか話すきっかけがない。おまけに英語が通じなくて、早くもくじけてしまった。で、あーたらこーたら言うのを、居合わせたおじさんが通訳してくれることには、なんだか別の場所へ行けということだった。

居合わせたおじさんがいっしょに歩いて連れていってくれたのは、SERNATURという観光案内所だった。もちろん、そこは英語が通じるしなによりとても親切なのだった。「パイネへ行きたい」というと、朝7時にここにくればよいとのことだった。パイネツアーは12000ペソだった。行く場所の説明を聞くとグレイ氷河までは行かないらしい。「氷河へ行きたいんだけどな」

氷河まで行くためには公園に一泊しないといけないらしい。おまけに3時間か4時間か歩くらしい。なんでも「氷河の上を歩くツアーもあるよん」と言う。なにも上を歩かなくてもいいんだけど。それにきついのはやだし。氷河を歩くツアーはUS$84だそうだ。で、何人くらいで行くのか聞いたら、「いや、あんた一人のためのツアーだ」というので、なんかつまらなそうでやめた。ちなみに、氷河へ行くなら、レギュラーバスが7000ペソ、レフジオという避難小屋の宿泊が7000ペソだそうだ。

氷河へ行くのはけっこうたいへんだということがわかり、もう少し考えようと思って、SERNATURを出て別の店を探す。

次の店、Mily Tours は、ご主人は英語はいまいちだが、若い女性が英語で相手をしてくれた。英語しかわからんやつがたくさん来るものだから、担当者を置いているといった感じだ。どうやら英語しかわからんような言葉の不自由なやつは皆そっちへ回されるようだった。

ここでもパイネツアーは12000ペソだった。氷河へ行きたいんだけど、近くまではいけないんだよねえというと、セラーノ氷河ツアーというのを紹介してくれた。船でしか行けない国立公園にある氷河で、ちょっと歩いて氷河の近くまで行けるという。「明日、パイネへ行って、明後日、セラーノへ行ったらいいんじゃない」などと言うので、ついその気になって両方行くことにした。セラーノへの船でのツアーは他ではやっていないらしく、お薦めらしい。セラーノのほうは20000ペソだった。

両方をカードで支払った。32000ペソだが、これがもしドルで請求されたら大変だ。「これってずぇったいペソだよね」というとチリではクレジットカードはすべてペソに決まっているということだった。

さてさて、ツアーの申込もすんで一安心。今日はもうゆっくりしよう。

少しばかり両替をすることにした。Stop Cambio という両替屋で US$1 = 422ペソだった。サンチアゴ市内では 435ペソくらいだったのでそれには到底かなわないが、プンタアレーナスやプエルトモンとはたいして変わらない。むしろレートは若干よかったくらいだが、為替の変動かもしれない。

あとは、例によってスーパーで食料を調達して今日はおしまい。町を少し歩いてバスの時間を調べたり、明後日のツアーの船がでる港をチェックしたり、お土産やさんをのぞいたりして過ごした。

25日はクリスマスなのでバスの数は少ないようだ。あるバス会社で朝のバスがあったのでさっさとチケットを買ってしまった。3000ペソ。

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