Kraft社のパルメザンチーズ
コストコでKraft社のパルメザンチーズを買った。コストコなのでもちろんアメリカからの輸入品で当然でかい。16OZ(453g)入りである。ふと見ると、裏側に「イミテーションではなく本物のパルメザンチーズです」と書いてある。
私はてっきりKraft社の粉チーズは本当のパルメザンチーズではなく偽物だと思っていたので、ちょっと調べてみた。
Wikipedia – Parmigiano-Reggiano に詳しく書かれている。
本物のパルメザンチーズはもちろんパルメジャーノレッジャーノであり、北イタリアで作られるものだ。EU内ではパルメジャーノレッジャーノを名乗れるのは北イタリアで作られたものだけだ。
“We use real parmesan cheese” という記載
EUの外ではそのような規制はないので、アメリカ産のパルメザンチーズをパルメザンチーズとして売ってよいことになっている。パルメザンチーズはパルメジャーノレッジャーノの英語名だ。
Kraft社が言っていることは正しく、確かにアメリカでパルメザンチーズを作って粉チーズにして売っているということのようだ。Kraft社のサイトに行くと以下の記述があった。
Ingredients: PARMESAN CHEESE (PASTEURIZED PART-SKIM MILK, SALT, LESS THAN 2% OF ENZYMES, CHEESE CULTURE, CELLULOSE POWDER TO PREVENT CAKING, POTASSIUM SORBATE TO PROTECT FLAVOR), AGED 6 MONTHS.
Wikipediaによればアメリカのパルメザンチーズは熟成期間が短く、また、サイズが小さいとのことだ。パルメジャーノ・レッジャーノの熟成期間は最低1年、通常は2年だが、上記のKraft社によれば6か月熟成させたものを使用している。
たまに本物のパルメジャーノレッジャーノをもらうことがあるのだが、やはり味も香りも全然違う。おろすのが大変なんだけどね。とはいえ、Kraftの粉チーズもそれほどへんてこなものではないようだ。